「やっぱ緩菜だわ~」


むぅ……そんな笑わなくてもいいじゃん。


はぁ、もし美味しくできてたら廉斗くんにあげようかなって思ってたけど、
これはあげたくないや。



「花梨あげるよ」

「失敗作はいりませーん」



むぅ……なんなのさ!
失敗作って!まぁ、失敗作なんだけどさ!

こうなったらチャラチャラくんにでもあげようかな。



「チャラチャラくん……あ。」


しまったー。



「え?俺チャラチャラくんって呼ばれてんの?かなしー」

「ごめんね?でもチャラチャラしてそうだったから、つい、ね?」


「ーーっ//」



たしか、橘くんだったよね?



「橘くん
「奏汰」


え?


「友達なんだから奏汰って呼んでよ」