『あの』
と言うのは、


なぜかこの学校のほとんどの奴が
俺が緩菜ちゃん一筋なの知ってて、

その緩菜ちゃんがこの学校に転校してきたから。



「だけど喜んでるかもなー?」

「はぁ?」

「だって、
"妹みたいでだいすき"
だもんな?」

「あのなー」

「廉斗のファンの女の子達が廉斗がずっと緩菜ちゃん一筋で、
その甘い顔も笑顔も緩菜ちゃん限定なの知ってるから、
転校生が廉斗の好きな緩菜ちゃんって知った時泣いてる子までいたんだぜ?」



そんなん知らねーよ。



「でも廉斗があんなこといったから、
最後は女の子達喜んでたけどね」




「妹みたいでだいすきなら、
俺狙ってもいい?」




は?
なにいってんだ?
そんなん無理に決まってんだろ。



「……てのは冗談。そんなまじになんなって」