「廉斗まじでどうしたんだよ!緩菜ちゃん困ってるだろ!?」
チャラチャラくんがおどおどしてる。
それでもあたしをはなすどころもっと強く抱き締めてくる廉斗とゆう男の子。
「……かんなちゃん」
「れんと、くん…?」
震える声でそうたずねると、
体は抱き合ったまま顔だけ少し離れて
その人は満面の笑みで微笑んだ。
「「きゃーーー!!!」」
と同時に叫び声が聞こえて中には倒れてる女の子もいた。
「…ほ、本当に廉斗くん?」
「柊廉斗。この名前に覚えある?」
覚えある?じゃないよ。
だってずっとずっと想い続けてて、
12年間1度たりとも忘れたことなんてなくて、
また逢える日を何度も何度も願って……、
「緩菜ちゃん、おかえり」
「ただいま、廉斗くん」

