「あたし、走って見てくるから千恵ちゃんはこのまま出口に向かいながら探してみてくれる?」 「助かる~!!あっ、そうだ。バッグ持ってたら走るのに邪魔でしょ?あたし持っててあげる」 「ううん、大丈夫だよ」 「いいから、貸して貸して!」 グイグイとバッグを引っ張る千恵ちゃんに押し切られて仕方なくバッグを渡す。 「じゃあ、行ってくるね。もし出口に着いたら先生に落し物を探してるって伝えてくれる?」 「分かった!」 あたしは大きく息を吐くと、勢いよく走り出した。