「おぉ~、朝陽いいねぇ~。そうだよ、愛ちゃんも俺たちの班に入りなよ」
「……なんで朝陽と琥太郎に如月さんを渡さないといけないわけ?如月さんは俺の班だし、渡したくないんだけど」
椿君は立ち上がると、空いている方のあたしの左手をギュッと掴んだ。
右手を御堂君、左手を椿君に掴まれて困惑する。
えぇ……。なにこれ……。ど、どうしよう……。
「悠真、コイツの手離せ」
「嫌だよ。朝陽が離しなよ。俺は如月さんと同じ班だし」
「俺は同じクラス委員」
「つーか、お前等ずりーよ!俺も愛ちゃんの手、触りたい!!」
どうしてこんな状況になっているのかいまいち理解できない。
バチバチと火花を散らす3人に困り果てたあたしは、
「あっ、あの……じゃあ、みんなで回ろうか……?」
仕方なくこう提案した。



