「ん?」 あごから椿君の指が離れる。 二人して声のする方向へ目を向けると、鬼のような形相を浮かべた鈴木君がこちらに向かって突進してきた。 「てめぇぇぇーーーー、愛ちゃんに何してんだよ!?」 息を切らしながらも顔を真っ赤にして叫ぶ鈴木君。 な、何で怒ってるの……? 「なにって、少女マンガごっこだけど」 困惑しながら椿君に視線を移すと、椿君はあっけらかんと言ってのけた。