何度かむせた後、椿君は「もう大丈夫」と胸を撫でおろした。 「如月さんが唐突に変なこというからビックリしたよ。ていうか、マンガの世界の人ってなに?」 「あのね、少女マンガに出てくるカッコいい男の子っぽいなぁって思って……」 「俺が?少女マンガの男の子?」 「そう。ご、ごめんね……変なこと言って……」 椿君とは今までそんなに言葉を交わしたこともないのに、急にそんなことを言うなんて失礼だったかな……? 申し訳なくなって眉をハの字にすると、椿君がポツリと呟いた。