声の方へ視線を向けると、御堂君がいた。
うわっ……。
私服姿の御堂君……初めて見た。
制服とは違い更に大人っぽく見える御堂君。
周りの女子が御堂君を見てキャーキャー騒いでいる。
「ん?あ~、何だ。朝陽か」
「お前、おせーよ。早く行くぞ」
「分かった。でも、ちょっと待って」
鈴木君はそう言うと、あたしの髪に手を伸ばした。
「ゴミついてたよ」
「あっ、ゴミ……?ありがとう」
鈴木君があたしに手を伸ばしたのは、髪にゴミがついていたからだったんだね。
にこっと笑ってお礼を言うと、右側から痛いほどの視線を感じた。



