ヤバいよぉ。


今日は厄日かもしれない。


朝、テレビの天気予報で傘はいらないと気象予報士のお兄さんが言っていたから傘を持たずに登校したら雨が降ってきて濡れてしまった。


途中、小石につまずいておっとっとってなっているところを知らないおばさんに見られてクスクス笑われたり、すれ違う犬に散々吠えられた。


そして、極めつけが学校に着いたときにきた朝陽からの連絡だ。


【朝陽:熱出た。少し着くの遅れる】


今日は朝のHRでクリーン週間の係り決めをすることになっていた。


けれど、朝陽は朝になって急な熱が出てしまったようだ。


【愛音:熱、大丈夫?今日はあたし一人で何とかするから朝陽は休んで?帰りにお見舞いにいくね】


朝陽にメッセージを送ったあとになって、指先が小刻みに震えた。


ど、どうしよう……。


あたしだけでクラスをまとめることができるんだろうか……。


そんな不安はすぐに的中する。