ペンを握りジーッと何も書かれていない真っ白な紙を見つめる。
かれこれ数十分、そんなことを続けている。
ダメだ。
何の案も思い浮かばない。
例え思い浮かんでもそれを形にする自信がない。
アンケートを作ってもクラスのみんなが協力してくれるのかも分からないし、アンケートの出来次第では非難されるだろう。
そうなったら、あたしだけでなくクラス委員である御堂君にも迷惑をかけてしまうことになる。
困ったなぁ。やっぱりあたしにクラス委員は無理だったのかもしれない……。
気持ちが沈みかけた時、ガラガラっという音を立てて教室の扉が開いた。



