「朝陽……ごめんね。本当にごめんね……――」 「もう謝んなって。全部愛音が悪いわけじゃないし。今まで辛かったよな。ごめんな」 ポンポンッと頭を撫でてくれる朝陽。 好きの気持ちが溢れ出して、思わず朝陽の背中にギュッと腕を回して抱きつく。 好き。好き。大好き。 この気持ちがあたしの腕を通じて朝陽に届きますように。 そんなことを心の中で願う。