どうしてあたしはいつもこうなんだろう……――。


誰かの目を気にして、自分の言いたいことを言えずにグッと我慢して相手の気持ちばっかりを優先して考えてしまう。


誰かに嫌われるのが怖くて、誰に対しても良い顔をしてしまうあたしの悪い癖。


その悪い癖のせいで、あたしは今まさに朝陽という大切な存在を失おうとしている。



「如月さん……、朝陽のこと追いかけないの？」


椿君が困ったようにあたしの顔を覗き込む。