「お前、どういうつもりだよ……――」 「朝陽と如月さんが付き合ってるのは知ってたけど、どうしても諦められなくて」 「ハァ?ふざけんなよ」 朝陽は椿君に詰め寄ると、Yシャツの襟を右手で掴み上げた。 「なぁ、朝陽。俺に如月さん譲ってよ?」 「ハァ?」 「中学の時みたいに……さ」 椿君の言葉に、朝陽の眉間の皺が深くなる。