「は?お前、何言ってんだよ。見え透いた嘘ついてんじゃねぇよ」 吐き捨てるように言った朝陽。 あたしは身動き一つとれず固まったまま。 どうしよう……。 まさか千恵ちゃんに教室での椿君とのキスを見られていたなんて……――。 ようやく現実を受け入れた途端、手が小刻みに震えはじめた。 どうしよう……。どうしたらいいの……――。