急に近づく距離間。 慌てて一歩後ずさる。 「椿君……あたし……椿君の気持ちには応えられないよ。あたしには……朝陽が……――」 「知ってる。でも、諦めきれないんだ。こんな気持ち初めてだから」 「椿君……」 「朝陽とは友達だけど、如月さんのこととなったら話は別。俺、どうしても如月さんが欲しい」 切羽詰まった様子の椿君はすっと右腕を伸ばしてあたしの背中に回した。