「つ、椿君……あのね、変なこと聞くかもしれないんだけど……さっき……あたしの頬に……」 キス、した? 寝ているあたしの顔を覗き込むようにしていた椿君。 目が合ったとき、慌てて離れたのも気にかかる。 椿君はすっと立ち上がるとくるりとあたしの方に向き直った。 「してたら、どうする?」 「え……?」 「俺、如月さんのことが好きだって言ったでしょ?」 椿君はそう言うと、一歩あたしの方へ足を踏み出した。