長い夏休みが終わりを告げた。 久々の登校はちょっぴり緊張する。 ガヤガヤとうるさい教室に足を踏み入れる。 真っ黒に日焼けした子、髪の毛をバッサリ切った子、ダイエットに成功した子。 夏休み前とガラリと雰囲気の変わったクラスメイト達がたくさんいる。 その中に鈴木君とカナコの姿もあった。 「カナコ、鈴木君、おはよう」 窓際で喋っていた二人に近付いていき、そっと声をかける。