音のする方へ視線を向けた時、金髪君と目が合った。 「……――俺がやる」 「えっ……?」 シーンと静まり返る教室内に金髪君の声が響く。 「クラス委員……ひ、引き受けてくれるの……?」 「あぁ」 彼はあたしの目を真っ直ぐ見つめてそう答えた。 その瞬間、「やっぱりあたし、クラス委員に立候補します!!」という女子生徒が数人現れた。