「そ、そうだね……。これからいっぱい御堂く……じゃなくて朝陽のことを教えてね?」 「あぁ」 朝陽は小さく頷くと、そっとあたしの肩に腕を回した。 来年も、再来年も、この先もずっと…… 二人そろって花火を見上げられたらいいなぁ。 そんな願いを込めて、あたしは夜空に舞い上がる花火を見上げた。