「……――あっ、俺俺。なぁ、今俺んとこに女の子が朝陽探しに来てんだけど」
スマホを耳に当ててあたしのことを伝えてくれている男の人。
「は?帰らせろ?あぁ……そういうことか。お前、モテるからなぁ~。ちょっと待ってて」
えっ。帰らせろって……どういう意味?
不安が募り、すがるような視線を男の人に向ける。
「まさかとは思うけど、キミって朝陽の友達を装ったアイツのファンとかじゃないよね?」
「えっ?」
「何か他の出店の奴らのとこにも朝陽の友達っていう女が何人も来て朝陽がどこの出店にいるか聞いて回ってんだって。朝陽ってこの辺りじゃ有名人だから結構迷惑してるみたい」
男の人の言葉に動揺する。
ど、どうしよう……。あたし……御堂君の友達……だよね?
ファン……では……ないよね?でも、あたしが御堂君を好きでここまで追いかけてきたのは事実だし……どうしたらいいんだろう。



