「椿君……?」 「いかないでよ」 「え……?」 「朝陽のところにいかないで、俺のところにいてよ」 椿君の声はどこか弱々しい。 「椿君……?どうしたの……?具合でも悪い……?」 「具合が悪いって言ったら、朝陽のところにいかないで俺のところにいてくれる?」 「えっ……うん、もちろんだよ。具合が悪くて一人で歩けないなら一緒に土手に戻ろう?」 夜とはいえアルファルトには昼間の太陽の熱が残り、蒸し暑い。 人も多く辺りはサウナ状態。 具合が悪くなってもおかしくはない。