「ごめん、あたしちょっとトイレに行ってくる」


「うん。土手上がったところの出店の近くにあったよ~」


「分かった。いってくるね」


「如月さん、一人で行ける?俺もついていこうか?」


「ううん、大丈夫だよ。すぐ近くだから。ありがとう」


椿君にお礼を言ってから土手を上がっていく。


トイレに行くまでの間に、たくさんのカップルに目がいった。


手を繋いで幸せそうな女の子……。


いいなぁ。付き合うっていうことはこういうことなんだなぁ。