「あっ、そうだ。さっき何か言った?あたし全然聞こえなくて」 「何か食べる?って聞いたんだけど、あれじゃ買うこともできないよね」 「そうだね」 ははっと笑う椿君につられて微笑む。 椿君はいつだって優しい。一緒にいてホッとする。 男の子とこうやって二人っきりで歩いたことなんてないあたしだけど、椿君となら大丈夫だ。 「なんか喉乾かない?そこの自販で飲み物買ってくるから、ここでちょっと待ってて?」 椿君はそう言うと、再び大通りにある自販目指して歩き始めた。