大通りから一本抜けただけで、人の流れや音が全く違う。 異世界にやってきてしまったみたいに人が少なくて静かだ。 「ごめん、あの中を歩こうとしたのが無謀だったね」 椿君が申し訳なさそうに言う。 「ううん、大丈夫だよ。カナコ達……大丈夫かなぁ……」 「あの二人なら大丈夫だよ」 意味深な笑みを浮かべて確信めいた口調でそう言う椿君。