学校にいる御堂君の姿しかしらない。
御堂君が放課後何をしているのかも、休みの日、どこへ行っているのかも。
好きな食べ物も、嫌いな食べ物も、どんな服装をするのかも……。
あたしは……何一つ御堂君のことを知らない。
それなのに、告白しようって考えるなんて……無謀だったのかもしれない。
「あれっ、今日って御堂君は?」
御堂君がいないことに気付いたカナコが声を上げる。
「今日あいつバイト~!!でもまぁ、ちょっとはしゃべれるんじゃね?な、悠真?」
「……かもね」
鈴木君の言葉を何故か少しだけ濁した椿君。
「ごめん、愛音。御堂君が来られないって知らなくて……」
カナコが落胆しているあたしにそっと囁く。



