胸が締め付けられるように痛む。
「そんな顔……しないでよ。気持ちが全部顔に出てるよ」
椿君は困ったようにあたしの頭をポンポンッと叩いた。
「多分、朝陽も来たかったって思ってるよ。だけど、バイトだからしょうがないよね」
「御堂君って……バイト……してるの?」
「……してるよ。高1の時からずっとガソリンスタンドでバイトしてる」
「そうなんだ……。全然知らなかった……。じゃあ、今日も……ガソスタにいるんだ?」
「……だね」
椿君はほんのわずかの間の後、そう答えた。
思えばあたしは御堂君のことを何一つ知らない。



