愛読書のマンガを引っ張り出してきて、ベッドにうつぶせに寝転びながらページをぺらぺらとめくる。


イケメンの男の子に告白する主人公の女の子。


『ずっと好きでした!あたしと付き合ってください!!』


女の子は顔を赤らめて男の子に告白している。


『俺もお前がずっと前から好きだった』


見つめ合って抱き合い、キスする二人……――。


「わわわ!この展開……すごすぎる!!」


ドキドキと胸が鳴る。



だけど付き合うっていうことは……御堂君の彼女になるっていうこと。


手を繋いだり、抱き合ったり、キスしたり、いつかはそれ以上のことだってするはず。


「えっ、う、うそ。やだやだ。どうしよう。そんなの絶対無理だよ……!恥ずかしすぎる!!」


胸がキュンっと高鳴っていてもたってもいられずに、じたばたとベッドの上で暴れる。