「もしもし、愛音~?あのさ、今週末にある花火大会一緒に行かない?」
「花火大会?」
「そうそう。去年も一緒に行ったし、今年もどう?」
「うん、いいよ!」
花火大会は良い気晴らしになるかもしれない。
二つ返事で返すと、カナコが「でさ」と付け加えた。
「琥太郎たちも誘おうと思ってるんだけど、いい?」
「鈴木君たちって……?」
「椿君と御堂君」
御堂君も……誘うんだ……。
「あっ……うん。あたしはいいけど……」
御堂君の名前に心臓が震えた。
学校外で御堂君に会うのは初めてだった。
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