「何って……。キスしただけだけど?」


「何開き直ってんだよ!!」


「ていうかさ、そんなこという朝陽だって如月さんにキスしたでしょ?」


や、や、やっぱり椿君にはあの保健室での御堂君のキスを見られていたんだ……!!


恥ずかしさから全身が熱くなる。


「朝陽はよくて、俺はダメなの?」


「俺は……――」


「別にいいじゃん。まだ、如月さんと付き合ってるわけじゃないんでしょ?」


椿君が冷めた声でそう言った時、


「何だよ……。何なんだよそれ。つーか、お前等なんで愛ちゃんにキスしてんだよ!!」


現れた鈴木君が二人に詰め寄った。