「ご、ごめんね……」 「別に謝る必要はねぇよ。ただ……」 「ただ?」 ジッとあたしの目を見つめていた御堂君。 でも、すぐに反らしてぶっきら棒に言い放った。 「何でもない。つーか、お前は何もしなくていいから黙って俺についてこい。分かったな?」 「う、うん……」 御堂君はそう言うと、再び段ボールを抱えて歩き出す。 あたしは御堂君に言われたとおりに、御堂君の後ろを歩いて教室を目指した。