御堂君はペットボトルの入った飲み物を床に置くと、くるりと体をこっちに向けて歩み寄ってきた。 「ナンパなら違うところでやれよ」 「あっ、マジか……。もしかして、キミの彼氏?うわっ、ごめんごめん。じゃまたね」 御堂君の一言で男の子達は顔色を変えて一目散に去って行った。 男の子が去っていくと、御堂君がハァとため息を吐く。 「嫌なら嫌ってハッキリ言えよ」 不機嫌そうに言う御堂君。