「えっ……?あたし……ですか?」 思わずキョロキョロと周りを見渡すものの、目の前にいる男の子の視線は確実にこちらを向いている。 他校の制服に身を包んだ男の子がニコッと笑った。 「うん、キミのこと!ねぇ、突然だけど番号しない?」 「番号……?」 思わず首を傾げる。 番号って何だろう。 じーっと男の子の顔を見つめた見たけれど、見覚えはない。 きっと同じ小学校でも中学校でもない。 だとしたら、どうしてあたしに声をかけてきたんだろう。 頭の中にクエッションマークが浮かぶ。