ふわりと風に乗って届いた御堂君の香水の匂いに心が震える。 あたしはいつの間にこんなにも御堂君のことを好きになっちゃったんだろう。 口に出せない感情が溢れ出す。 目の前にいる御堂君。 触れたい。御堂君に触れてみたい……――。 「……――愛音?」 腕まくりしている御堂君の白いYシャツの袖をギュッと掴む。 「御堂君に触りたいって……思っちゃうの。どうしたらいいかな……?」 今の正直な気持ちを口にすると、御堂君はふっと笑った。