「えー……、実行委員はいや」
「放課後の集まりとかめんどくさそうだもんね」
ヒソヒソ声のあと、急に静まり返る教室内。
その沈黙を破ったのは、意外にも椿君だった。
「それってさ、クラス委員も一緒に手伝ってくれんの?」
「あっ、うん。もちろん、やってもらえるならあたし達も手伝うよ」
『達』って御堂君も含めちゃったけど、大丈夫かな?
ちらっと御堂君に視線を移すと、御堂君は真っ直ぐ椿君を見つめている。
「ふーん。なら俺やる」
「え……。本当に!?ありがとう!!」
正直、こんなに簡単に決まるとは思っていなかった。
まさかまさかの椿君の立候補にホッと胸を撫で下ろす。
「あいつ……」
「えっ?」
「いや、なんでもない」
何かをポツリと漏らした御堂君。
首を傾げるあたしの横で御堂君が眉間に皺を寄せて椿君を見つめていた。



