「あっ、ほ、ほ、本当だ……間違っちゃってた……」
ははっと意味のない薄ら笑いを浮かべて二人の前を通り過ぎて保健室の扉に手をかける。
自分では感情を抑えられないぐらい動揺していた。
あたし……あの御堂君とキスしちゃったんだ……――。
しかも、それを椿君にまで見られてしまうなんて。
これから先、どんな顔をして二人と会えばいいのか分からない。
とにかくこういう時に頼りになるのはカナコだ。
カナコに話を聞いてもらおう。
駆けだしたあたしの知らないところで、
「如月さんってすごい分かりやすい反応するね。でも、ああいうところが可愛いんだけど」
椿君がクスクス笑っていたなんて全く知らなかった。



