保険医の先生は不在だった。 御堂君に続いて誰もいない保健室に足を踏み入れる。 「そこ座れ」 椅子に座るように促されて素直に従うと、御堂君は棚の中から湿布を取り出した。 「どっちの手」 「こっち……」 「結構腫れてるな」 左手を持ち上げると、御堂君はそっとあたしの左手を掴み湿布を貼ってくれた。 「もしこれ以上腫れたら病院にいけよ?」 「……うん」 静かな保健室の中で二人の声が響く。