あたしの視界を塞いでいたのは御堂君のジャージだった。 「あっ……うん……」 うなずいて御堂君のジャージをギュッと抱きしめると、御堂君はほんの少し笑って再びコートに立った。 ジャージに残る御堂君の香水の甘い匂いに何故かキュッと胸が締め付けられる。 「愛音ってば愛されてるね~!!」 バシッとあたしの背中を叩くカナコ。 「別にそんなんじゃないよ」 「照れないの」 首を横に振って否定すると、カナコはニッと笑う。