「桜沢さん、カーソルを1番下まで下げてみてもらえませんか??」
秋の本物のブログと確信して、呆然としてしまっているオレに、畑田が更なる指示をした。
言われた通り、1番下までカーソルを持って行くと
ひと際小さい文字で
『明日は書けるといいな』
と書かれていた。
秋が思う様に小説を書けなくなってしまった頃、オレが気休めみたいに何度も言っていた、その言葉。
「後半の方のブログには、秋さんの苦悩が抽象的ではあるんですけど、ちらほら書かれていて『明日は書けるといいな』は、必ずブログの終わりに打ち込まれていた言葉なんですけど・・・・・・・・・・・・最後に書かれたブログだけ違うんです」
畑田が、頭の悪い子みたいな事を言い出した。 そりゃ、そうだろ。 最後のブログで『明日は』なんてありえないだろ。
だって
「・・・・・・・・・・・・・秋は、『明日』を迎える気がなかったからな」
喉が痛い。 辛い言葉を発したからなのか、首を絞められたかの様に苦しい。



