『肌寒いけど、コートを着て散歩に行こうかな』という文の下に
見覚えのある秋のお気に入りだったスニーカーの周りに、音符のスタンプが押してある写真が添付してあった。
「この写真、『足音』を表現してるんじゃないかと」
畑田の言う通りかもしれない。 でも、違うかもしれない。 だって、このスニーカーは珍しいものじゃない。 ドコにだって売っていた。
「・・・・・・・・・・・・コレだけじゃ、秋だという確証は持てない」
まだ疑ったままのオレに
「・・・・・・・・・・・・そうですよね。 じゃあ、『恋歌』の発売日は覚えてますか??」
畑田が『だから知らねぇって言ってるだろうが』という質問を再度してきた。
「・・・・・・・・・・・・・何で同じ事をまた聞くのかな、畑田さんは。 『いちいち覚えてない』って言ったよね??オレ」
「何々ですか、もー。 2月1日でしょうが。 『バレンタインに間に合う様に作りました』って自分で雑誌インタビューに答えてたじゃないですか」
たかが曲のリリース日を覚えていなかっただけだというのに、『何っにも覚えてないんだから』とオレを何もかもを忘れた人間扱いする畑田。
そんな畑田に少々の苛立ちを覚えながら、2月1日のブログを開いた。



