真剣な顔で話す畑田が、冗談を言っている様には思えないけれど
「・・・・・・・・・・・・・・何ソレ。 何でそれが秋のブログって分かるんだよ。 全然別人のブログじゃないの??」
畑田の言っている事を、簡単には信じられない。
「ワタシ、桜沢さんに『何も知らないくせに、知った様な口利くな』って言われて、その通りだなって思ったんです。 ワタシ、桜沢さんの事もそんなに知っているワケではありませんが、秋さんについては全く知らなかったんです。 だから、秋さんに関わるあるだけの資料、全部読んだんです。 もちろん小説も」
「・・・・・・・・・・・・・・・ホントかよ。 ・・・・・・・・・・・・・じゃあ、秋の小説で1番好きな話は何??」
話が逸れてしまっている畑田を試す様に質問すると
「正直、全部ハマりました。 ・・・・・・・・・・・・・が、敢て言うなら『君と僕等を、繋ぐ線。』ですかね」
畑田が答えたその小説は、書籍化はされなかった。
すごく良い話だったのに、除々に書けなくなっていた秋の人気が落ちはじめ、ファン離れが進んだ頃に発表されたものだったから、注目もされなかった。
だけど
「・・・・・・・・・・・・・・・オレも1番好きな小説」
畑田はきっと、本当に秋の全ての資料を読んだんだ。



