20分くらい待つと、畑田がオレを尋ねて事務所に戻って来た。
畑田をスタジオに通す。
「そっちのソファーにどうぞ。 何か飲む?? コーヒーと水くらいしかないけど」
何故か髪の毛が乱れている畑田をソファーに座らせ、飲み物を伺う。
「・・・・・・・・・・・・・すいません。 じゃあ、お水をください」
謎に息をあげては、喉を渇かせている様子の畑田。
「・・・・・・・・・・・・・車で戻って来たんじゃないの??」
ペットボトルの水を畑田に手渡すと
「桜沢さんの事務所の前の道路って一通じゃないですか。 車で入って来ちゃうと、ウチの会社に引き返すのちょっと面倒なんで、もう1本奥の道から走って来ました。 なので、ちょっと時間かかっちゃいました。 すいません」
そう言って畑田は、勢い良く喉を鳴らせながら一気に半分くらい飲み干した。
・・・・・・・・・・・・・・コイツ、嫌なヤツなんかじゃないのカモしれない。
良いヤツなのかもしれない。



