君と僕等を、繋ぐ線。











電話を手に取り、名刺に書かれている畑田の携帯番号をプッシュする。







5コールした後







「はい。 上川出版、畑田です」








畑田が電話に出た。 畑田の携帯なんだから当然か。







「・・・・・・・・・・・・・桜沢です。 ・・・・・・・・・・・・秋のブログの事、教えてくれないか?? 今、ドコ?? ウチの事務所、戻って来れない?? これから何かシゴト入ってる??」








「今、車で移動中で、もうすぐ会社に着きそうなんですけど・・・・・・・・・」








畑田が隣で運転しているだろう北村に『どうしましょう。 今から戻ると、次の取材の時間に間に合わないかもしれません』とオレの電話の内容を説明しながら相談する小さな声が聞こえた。







『ソレ、オレが代わりに行くわ。 オレの約束の方、多分時間ずらせるから。 畑田さん、1人で大丈夫だよね??』『はい!! すみません、北村さん。 ありがとうございます!!』2人のやり取りは丸聞こえで、畑田の返答は予想出来たけれど







「今から伺います!!」







嬉しそうに返事をする畑田に、これまでの嫌悪感が少し薄れた気がした。