君と僕等を、繋ぐ線。










「・・・・・・・・・・・・確かに急に気が変わる事はある。 ワタシ、教師になりたくて大学行ったのに、教職まで取ったのに、桜沢さんの歌に出会って、桜沢さんとシゴトがしたくて出版社に入りましたもん。
・・・・・・・・・・・・でも、桜沢さんは気が変わったワケじゃないですよね?? だって、あんなに良い声を持っていて上手に歌える人が、『曲は作りたいけど歌は歌いたくない』なんて思いますかね?? 『音楽が嫌いになって音楽ごと辞める』ならまだ解る気がしますが・・・・・・・・・・どうも解せないんですよね」







ギリギリの線を越えても尚、北村さんに制止されても尚、じりじり桜沢悠斗を攻める。








どうしても、彼が歌を歌わない理由が納得出来ない。








どうしても、彼に歌を歌って欲しい。








「・・・・・・・・・・・・・・」








桜沢悠斗は何も応えず、自分の腕に巻きつけられた時計に目を落とし、取材終了時間を確認した。








・・・・・・・・・・・・・何なんだよ、その態度。