君と僕等を、繋ぐ線。











「ワタシは、桜沢さんが作る音楽が大好きで、桜沢さんの歌う歌が本当に好きで、桜沢さんが活動休止する直前のツアーの最終日にも行きました。 まだ入社前でお金なくて、新幹線使えなくて東京から高速バスで行ったんです。 そのライブのMCで、桜沢さん言ったじゃないですか。 『ずっと歌い続けていたい』って。 『またすぐにでもツアーがしたい』って。 アレ、嘘だったんですか??! 何なんですか??! 『歌いたいとも思わない』って。 何でそんな嘘吐くんですか??!」







『やめろ、畑田さん。 その質問はギリアウト』怒り余って桜沢悠斗に詰め寄るワタシの腕を、北村さんがグっと引いた。







ギリギリの線を、踏み越えてしまった。








「・・・・・・・・・・・・それは申し訳ない事をしたね。 でも、急に気が変わる事だってあるでしょ??」








謝りながらも嘘を認めない桜沢悠斗に、良く分からない怒りが込み上げる。








だって、歌上手いのに。 声綺麗なのに。 才能あるのに。








それを使わないのはもったいなさ過ぎる。








彼の歌で、たくさんの人が感動するというのに。