「内線、里中だろ?? 何て??」
ワタシが受話器を置くのを確認して、北村さんが話しかけてきた。
「・・・・・・・・・・・・誰かに迷惑を掛けてシゴトするなって」
「お父さんみたいだな、アイツ。 里中、畑田さんの事、相当可愛がってたからねー。 『畑田のやりたいシゴトをさせてやりたいけど、自分の目の届かない所に行かせるのは心配』とか言っててさ。 自分で畑田さんを芸能部に推しておいて、オレに自分の子を嫁に出すかの様に『くれぐれも宜しく』って電話してきたかと思えば、菓子折り持って芸能部に挨拶に来たりさー。」
『クックックッ』北村さんが、自分の口に拳を当てながら思い出し笑いをし出した。
・・・・・・・・・・・・・・知らなかった。
里中さんが、ワタシの事をそんな風に思っていてくれていたとは・・・・・・・・・・・・。
自分の意見を押し通して、北村さんに迷惑をかけて、里中さんをガッカリさせたくない。
ルールは、守る。



