君と僕等を、繋ぐ線。










その日から、学校が終わればボイトレに行った。







合間を見つけて作曲もする。







高校を卒業したら、音楽活動をすると決めたオレの進路には、両親共に大反対だった。







2人共、オレを大学に行かせて、安定した職業に就く事を希望していたから。







「大学に行きながらではダメなのか?? 大学に通いながら仕事をする芸能人だってたくさんいるじゃないか」







親父が保険をかける様、オレを諭す。







親父の言っている事は理解出来るし、間違っていない。







ただ、デビューの話が来てから、高校に行く時間も勿体無い。 その時間を音楽に費やしたいと思っていたオレに、大学進学の選択肢はなかった。







「大学はいつでも行けるだろ。 親には迷惑かけない。 芽が出なかったら、自分の音楽はダメなんだって思ったら、ちゃんと手を引くから。 ちゃんと大学受けなおすから」







「簡単に言うな。 現役を離れた人間が大学を受けなおすなんて、並大抵の努力じゃない。 仮に大学に入れて卒業出来たとしても、就活で若くもなくなった新卒を採用する企業がそうそうあると思うのか??」








何1つ間違いのない、親父の正論。 オレを想っての言葉だという事もしっかり分かってる。








でも








「仕事なんか選ばない。 何だってする。 だから、1度だけ夢を追わせて欲しいんだ。 デビューなんて、誰しもが出来るモンじゃない。 このチャンスを逃したら、もうないかもしれない。 賭けてみたいんだ」








必死で両親に頭を下げた。







未成年のオレには、何かと親の承諾が必要で。 親を説得せずに何かをするのは不可能だった。