邪念を振り払い、ギターを鳴らしながらメロディーを考えていると







「悠斗、ちょっといいか??」








タブレットを脇に挟んだマネージャーが、開きかけたドアの隙間から顔を出した。








「別にいいけど」








曲創りもノッていなかった為、肩からギターを下ろし、マネージャーを招き入れた。








「ちょっとコレ、見てみてくれないか??」








マネージャーが近づいて来て、持っていたタブレットをオレに差し出した。








タブレットに映されていたのは、オレのHP。








・・・・・・・・・・・・・・久々に見た。








秋が死んでから、それまでやっていたブログもツイッターも更新を辞めた。







コメントを見るの辛かったから。







オレを応援する書き込みもあっただろう。







でも、秋の死を責める声だってあったに違いない。








秋がいなくなってしまった事を受け入れるのに精一杯なオレに、非難の声をまともに受け止める心の余裕なんかなかった。








だから、HPの更新も全部スタッフまかせだった。








HPに寄せられるコメントからも、目を逸らしたかったんだ。