「それで!名前聞いたの!?連絡先は!?それより顔は!顔!」



ズイズイ迫る奈美に若干引き気味になるけど、

奈美は美人だから、何やっても様になる。


「あ、なにも聞いてない……
顔も暗くてよくわからなかったし」


「もしかしてその人こそ雪の運命の相手かもしれない!
次会ったら連絡先交換しなさいよ?」


「運命の相手って……大袈裟だよ。
それに、あの人は困ってる私を助けてくれた人ってだけだから。
次はないと思うよ?」


それでも興奮が収まらない奈美。


鼻息荒いです。



「雪!私の勘があんたと出会って14年、外れたことがあった?」