それから影は事細かくその日の出来事を、俺に報告した。
つけている見張りからも、なんの異常もなくみーは普通の生活をしていると聞いている。
竜とは、圭との繋がりで面識はある。
俺は一度、竜に連絡していた。
もちろん、みーを頼む為に。
『竜。みーは元気?』
『相変わらず笑ってはくれねぇし、嫁と息子には頷くだけで会話もしてくれない。まともに話せるのが俺だけだけど、
なんとかやってるさ。』
『そうか……』
『竜……』
『なんだよ雅、』
『暫くの間、みーを頼んでもいいか?』
『あぁ。何があったか知らないが、お前らが心を決めるまでの間幾らでも頼まれてやる。』
『……ありがとう。みーを頼みます。』


