「俺、1年前に言いましたよね? "傷は浅い内がいい"って。」 「あぁ。ちょうど今考えていた所だ。」 「俺たちは、組長の気持ちに気づいてた。 だけど、俺たちは知っていて助けなかった!お嬢を裏切った! でも組長。元を正せばお嬢が家出したのは組長の所為だ。」 秦は泣きそうな顔で、俺に怒りをぶつける。 こいつらは、知っていたのか。 俺が毎晩、みーにしている事を。